世界遺産2020、奄美・沖縄を推薦
2018年11月2日、政府は、閣議で2020年の世界遺産登録について、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の推薦を決めました。
2020年からの世界遺産登録については、推薦枠が各国1件に制限されました。
これを受け、2020年の世界遺産登録を目指している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、推薦をどちらかに絞る必要が生じました。
2日の閣議で、2020年の世界遺産登録について、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を推薦することになりました。
閣議後の記者会見で、菅官房長官は、どちらの遺産にもそれぞれ固有の価値があり、甲乙つけがたい面があるとした上で、自然遺産の候補案件は優先的に審査対象とされること、諮問機関から既に高い評価が発表されていることを踏まえ、奄美・沖縄に決定したと説明しました。
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(奄美・沖縄)は、当初、2018年の世界遺産(自然遺産)登録を目指していましたが、今年5月4日、世界遺産委員会の諮問機関・IUCN(国際自然保護連合)が、記載延期との評価を下したことから、推薦を一旦取り下げました。
記載延期の評価は、遺産候補地の設定について見直しが必要と判断されたためで、自然遺産については高い評価を受けています。
【奄美大島(自然遺産)】
奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島の4つの地域。
世界遺産(自然遺産)を登録を目指しています。
正式名は「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」。
日本列島の南端部に、約1200kmにわたって弧状に点在する琉球列島の一部。
貴重な動植物の宝庫となっています。
【世界遺産の評価】
評価は、以下の4つに分かれます。
1、記載…世界遺産一覧表に記載すべきもの。
2、情報照会…追加情報の提出を求めた上で、次回以降に再審議。
3、記載延期…より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。
4、不記載…世界遺産の登録記載にふさわしくないもの。
*世界遺産委員会でも、同様の評価を行い、登録の可否を決定します
*委員会で不記載決議となった場合、例外的な場合を除き、再推薦は不可となります
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