くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
中国の東シナ海・防空識別圏問題

2013年11月23日に、中国が東シナ海上空に防空識別圏(ぼうくうしきべつけん)を設定した問題。
       
この防空識別圏には、日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空周辺も含まれているうえ、日本の設定している防空識別圏と重なり合う空域であったため問題となっています。

防空識別圏が他の国と重なり合うと、それぞれの国の戦闘機が自国の防空識別圏として、相手国戦闘機に警告を発し、退出を求めます。しかし、ともに「自国の防空識別圏だ」と考えているため退出しないことになります。この結果、警告から戦闘へ発展する可能性があります。
       
今回の防空識別圏設定により、中国から「いつでも日本に戦争を仕掛けることが可能」となります。それゆえ、事実上の「宣戦布告である」と指摘する専門家もいます。

2013年12月3日、安倍総理が来日中のジョセフ・バイデン・アメリカ副大統領と会談し、この問題を黙認せず、アメリカと緊密に連携し対応することを発表。
       
2013年12月4日、ジョセフ・バイデン・アメリカ副大統領が中国を訪問。中国の習近平国家主席と会談し、防空識別圏設定を認められないことを伝えました。


 
防空識別圏
 
英語では「Air Defense Identification Zone」。ADIZ、アディズともいいます。国の防空上の理由から設定された空域です。

国の領空は、領土と領海(12海里)の上空ですが、スピードの早い航空機は他国の領空を侵犯したあと、その国の奥深くまで侵入することができます。そのため、領空の外側に、防空識別圏というエリアを設定します。
  
このエリアに届けのない航空機が進入すると、対領空侵犯措置(戦闘機が緊急発進し警告)が行われます。
 



    ページのトップへ