桜開花予想、京都は3月22日
2024年の京都・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日早い、3月22日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
京都の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
2024年の京都の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が6日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
京都の桜開花予想は平年より4日早い、3月22日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月27日から4月1日頃の予想です。
*第1回目の開花予想(2023年11月13日現在)。今後は予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
2024京都開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
京都の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月2日を積算温度計算の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間…②
気象庁の1ヵ月予報、3ヵ月予報、寒候期予報によると、11月後半の気温は平年並、12月〜2月の気温は高い見込み。また、3月上中旬の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっています(2023年は平年より+3.4℃、2022年は+1.8℃)。以上から11月後半の気温は平年と同じ、12月〜2月の気温は平年より1℃高い、3月は平年より2℃高いと予測。
▮ 2024年の休眠打破
2023年11月後半(15日間)の気温は「平年並」の見込み。このため、休眠打破の進みも遅れも無い。
15日×±0℃×2時間=0時間…③
2023年12月の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.0℃×2時間=62時間…④
2024年1月の気温は「平年より1.0℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.0℃×2時間=62時間…⑤
2024年2月(1日まで)の気温は「平年より1.0℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
1日×1.0℃×2時間=2時間…⑥
休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)は、
0時間+62時間+62時間+2時間=126時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
126時間÷21時間=6.0日(6日)
2024年の休眠打破は「平年より6日遅い」2月8日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は「平年より1℃高い」予想(5.4℃+1℃)。2月の日数は22日(8日〜29日。2024年は閏年)。2月の積算温度は、
6.4℃×22日=140.8℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー140.8℃=219.2℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温10.1℃(3月上中旬の平年値8.1℃より2℃高い)で割ったもの。
219.2℃÷10.1℃=21.7(約22日)
計算上の京都の桜開花日は平年より4日早い、3月22日。
*以下の計算式は、実際の気温を当てはめた今年の桜の開花予想式です(2023年の正解の計算式)。Qnewニュースの最終開花予想は3月19日でした(正解は3月17日)。ズレは3月の気温予測を間違えたことに因ります(予想より高くなりました)
【参考】2023京都開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間(4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む)。
京都の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月2日を積算温度計算の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間…②
▮ 2023年の休眠打破
2022年11月後半(15日間)の気温は、平年より2.5℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
15日×2.5℃×2時間=75時間…③
2022年12月の気温は平年より0.8℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.8℃×2時間=49.6時間…④
2023年1月上旬(10日間)の気温は平年より0.6℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.6℃×2時間=12.0時間…⑤
2023年1月中旬(10日間)の気温は平年より2.5℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×2.5℃×2時間=50.0時間…⑥
2023年1月下旬(11日間)の気温は平年より2.1℃低い2.4℃となりました(非常に低いため、2倍休眠打破が進む)。これによる休眠打破の進みは、
11日×2.1℃×2時間×2倍=92.4時間…⑦
2023年2月1日の気温は平年より0.3℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
1日×0.3℃×2時間=0.6時間…⑧
休眠打破は進み(49.6+92.4時間)が遅れ(75+12.0+50.0+0.6時間)より多いため早くなる。休眠打破の進み(ー③+④ー⑤ー⑥+⑦ー⑧)は、
ー75時間+49.6時間ー12.0時間ー50.0時間+92.4時間ー0.6時間=4.4時間…⑨
休眠打破が早くなる日数は(⑨÷②)、
4.4時間÷21時間=0.2日(1日)
2023年の休眠打破は平年より1日早い、2月1日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は6.0℃となりました。休眠打破後の2月の日数は28日(1日〜28日)。2月の積算温度は、
6.0℃×28日=168.0℃…⑩
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑩)の積算温度を引いたもの。
360℃ー168.0℃=192.0℃…⑪
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑪)を、3月の気温11.5℃(3月上中旬の気温。平年より3.4℃高くなりました)で割ったもの。
192.0℃÷11.5℃=16.7(17日)
計算上の京都の桜開花日は平年より9日早い、3月17日。
*2023年の実際の開花日も3月17日です
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