桜開花予想、福岡は3月24日
2024年の福岡・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より2日遅い、3月24日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
福岡の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月22日です。
2024年の福岡の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が9日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
福岡の桜開花予想は平年より2日遅い、3月24日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月28日から4月2日頃の予想です。
*第1回目の開花予想(2023年11月13日現在)。今後も予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
2024福岡開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
福岡の最低気温が8℃以下になるのは12月以降(平年値)。
2月14日を積算温度計算の平年の基準日とする(平年の休眠打破日)。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
気象庁の1ヵ月予報、3ヵ月予報、寒候期予報によると、12月〜2月の気温は高い見込み。また、3月上中旬の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっています。以上から11月後半の気温は平年と同じ、12月〜2月の気温は平年より1℃高い、3月は平年より2℃高いと予測。
▮ 2024年の休眠打破
2023年12月の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.0℃×2時間=62時間…③
2023年1月の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.0℃×2時間=62時間…④
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。13日まで)の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
13日×1.0℃×2時間=26時間…⑤
暖冬による休眠打破の遅れ(③+④+⑤)は、
62時間+62時間+26時間=150時間…⑥
休眠打破が遅くなる日数は(⑥÷②)、
150時間÷18時間=8.3日(約9日)
2024年の休眠打破は平年より9日遅い、2月23日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は「平年より1.0℃高い」予測(2月下旬の平年値8.9℃+1℃)。2月の日数は7日(23日〜29日。2024年は閏年)。2月の積算温度は、
9.9℃×7日=69.3℃…⑦
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。
360℃ー69.3℃=290.7℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温12.2℃(3月上中旬の平均気温10.2℃+2℃)で割ったもの。
290.7℃÷12.2℃=23.8(24日)
計算上の福岡の桜開花日は平年より2日遅い、3月24日。
【参考】2023福岡開花予想(計算式)
*以下の計算式は、実際の気温を当てはめた開花予想式です(正解の計算式)。Qnewニュースの開花予想は3月12日でした(正解は3月18日)。これは休眠打破日の計算と3月の気温予測を間違えたことに因ります
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間(4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む)。
福岡の最低気温が8℃以下になるのは12月以降(平年値)。
2月14日を積算温度計算の平年の基準日とする(平年の休眠打破日)。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
▮ 2023年の休眠打破
2022年12月の気温は平年より1.4℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×1.4℃×2時間=86.8時間…③
2023年1月の気温は平年より0.3℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.3℃×2時間=18.6時間…④
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。13日まで)の気温は平年より2.0℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
13日×2.0℃×2時間=52.0時間…⑤
休眠打破は進み(86.8時間)が遅れ(18.6+52.0時間)より多いため、早くなる。休眠打破の進み(③ー④ー⑤)は、
86.8時間ー18.6時間ー52時間=16.2時間…⑥
休眠打破が早くなる日数は(⑧÷②)、
16.2時間÷18時間=0.9日(1日)
2023年の休眠打破は平年より1日早い、2月13日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月後半の気温は8.9℃。2月の日数は16日(13日〜28日)。2月の積算温度は、
8.9℃×16日=142.4℃…⑦
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。
360℃ー142.4℃=217.6℃…⑧
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑧)を、3月の気温12.7℃(3月上中旬の平均気温より3.2℃高い)で割ったもの。
217.6℃÷12.7℃=17.1(18日)
計算上の福岡の桜開花日は平年より4日早い、3月18日。
*実際の開花日も3月18日となりました
|
|
|
|
|
|
|
|
舞鶴公園:©福岡市 |
|
|
|
|
ソメイヨシノ |
|
|
|
|