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桜開花予想、金沢は3月26日

2024年の金沢・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より8日早い、3月26日。
      
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。

金沢の桜は早い年には3月下旬に開花し、遅い年は4月中旬の開花となります。平年の桜開花日は4月3日です。
       
2024年の金沢の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が6日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
   
金沢の桜開花予想は平年より8日早い、3月26日です(計算式は下記)。
        
なお、ソメイヨシノの満開は3月31日から4月5日頃の予想です。
       
*第1回目の開花予想(2023年11月13日現在)。今後も予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
 

   
2024金沢開花予想(計算式)

▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。

 金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。

 2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②

 気象庁の1ヵ月予報、3ヵ月予報、寒候期予報によると、11月後半の気温は平年並、12月〜2月の気温は高い見込み。また、3月上中旬の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっています。以上から11月後半の気温は平年と同じ、12月〜2月の気温は平年より1℃高い、3月は平年より2℃高いと予測。


   
▮ 2024年の休眠打破

2023年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は「平年並」の見込み。このため、休眠打破の進み遅れも無い。
   
15日×0.0℃×2時間=0時間…③
     

   
2023年12月の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
   
31日×1.0℃×2時間=62時間…④
   

  
2024年1月の気温は「平年より1.0℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
   
31日×1.0℃×2時間=62時間…⑤
   

  
休眠打破の遅れ(③+④+⑤)は、
   
0時間+62時間+62時間=124時間…⑥
   

  
休眠打破が遅くなる日数は(⑥÷②)、
   
124時間÷23時間=5.4日(約6日)
   
2024年の休眠打破は平年より6日遅い、2月7日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
     

  
▮ 2月の積算温度

2月の気温は「平年より1.0℃高い」予測(平年値4.2℃+1℃)。2月の日数は23日(7日〜29日。2024年は閏年)。2月の積算温度は、
   
5.2℃×23日=119.6℃…⑦
   

   
▮ 3月に必要な積算温度

開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。

360℃ー119.6℃=240.4℃…⑧
   

  
▮ 3月の開花に必要な日数

必要な積算温度(⑧)を、3月の予想気温9.3℃(3月の平均気温7.3℃+2℃)で割ったもの。

240.4℃÷9.3℃=25.8(約26日)
   
計算上の金沢の桜開花日は平年より8日早い、3月26日
   


*以下の計算式は、実際の気温を当てはめた今年の桜の開花予想式です(2023年の正解の計算式)。Qnewニュースの最終開花予想は3月25日でした(正解は3月23日)。ズレは3月の気温予測を間違えたことに因ります(予想より高くなりました)
     
【参考】2023金沢開花予想(計算式)

▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間(4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む)。

 金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。

 2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②

 2023年の1月は極端な気候となっため、上旬、中旬、下旬に分けて計算する


   
▮ 2023年の休眠打破

2022年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は、平年より2.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
15日×2.7℃×2時間=81時間…③
     

   
2022年12月の気温は平年より0.7℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
   
31日×0.7℃×2時間=43.4時間…④
   

  
2023年1月上旬(10日間)の気温は平年より0.2℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
10日×0.2℃×2時間=4時間…⑤
   

  
2023年1月中旬(10日間)の気温は平年より3.0℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
10日×3.0℃×2時間=60時間…⑥
   

  
2023年1月下旬(11日間)の気温は平年より1.7℃低くなりました(非常に低いため、2倍休眠打破が進む)。これによる休眠打破の進みは、
   
11日×1.7℃×2時間×2倍=74.8時間…⑦
   

  
休眠打破は進み(43.4時間+74.8時間)より遅れ(81時間+4時間+60時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③ー④+⑤+⑥ー⑦)は、
   
81時間ー43.4時間+4時間+60時間ー74.8時間=26.8時間…⑧
   

  
休眠打破が遅くなる日数は(⑧÷②)、
   
26.8時間÷23時間=1.2日(2日)
   
2023年の休眠打破は平年より2日遅い、2月3日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
     

  
▮ 2月の積算温度

2月の気温は平年より0.7℃高い、4.9℃なりました。2月の日数は26日(3日〜28日)。2月の積算温度は、
   
4.9℃×26日=127.4℃…⑨
   

  
▮ 3月に必要な積算温度

開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑨)の積算温度を引いたもの。

360℃ー127.4℃=232.6℃…⑩
   

  
▮ 3月の開花に必要な日数

必要な積算温度(⑩)を、3月の気温10.5℃(平均気温より3.2℃高くなりました)で割ったもの。

232.6℃÷10.5℃=22.2(23日)
   
計算上の金沢の桜開花日は平年より11日早い、3月23日

*実際の開花日も3月23日です
   
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