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為替、2023年は1ドル141円台で終える

2023年12月29日、今年最後の取り引き日となった東京外国為替市場は、前日末より約0.6円、円安の1ドル141.40円で取り引きを終えました。
  
昨年末(1ドル132.14円)と比べ「約9円の円安」です。
  
2023年の外国為替市場は、アメリカの政策金利引き上げが進んだことや中東情勢(イスラエル・パレスチナが戦争状態)から、円安ドル高が進み、10月には1ドル150円台となりました。
  
その後、アメリカのインフレ率が下がると、円高ドル安の流れに変わり、2023年最後の取り引きとなった12月29日は1ドル141円台で取り引きを終えました。
  

 
2023年の為替
 
2023年最初の取り引きとなった1月4日は、昨年末より約1.9円、円高の1ドル130.25円となりました。
  
昨年3月以降、アメリカ政策金利の引き上げ(高いインフレ率を抑えるため)や、ロシアによるウクライナ侵攻(有事のドル高)を受け、ドル高円安の流れになり、昨年10月21日には1ドル150円台となりました。その後、アメリカの消費者物価(インフレ率)が低下したことを受け、ドル安円高の流れに変わりました。
  
1月13日、前日に発表されたアメリカのインフレ率が6.5%(前月は7.1%)に低下したことから、ドル安円高が進み、1ドル128円台となりました。
 
その後、2月のアメリカのFRB・FOMCで政策金利が4.50-4.75%に、3月のFOMCで4.75-5.00%に、5月のFOMCで5.00-5.25%に引き上げられました。
   
FOMCによる政策金利の引き上げが続いた結果、日本(ゼロ金利)とアメリカ(5.00-5.25%)の金利差などに因り、ドル高円安の流れに変わり、5月末から1ドル140円台の取り引きとなり、その後、一時130円台となるも、6月5日から再び1ドル140円台となりました。
  
7月に入ると、アメリカのインフレ率が下がってきたこと(+3.0%)や、日本の国際収支の黒字が大きく増加したこと(武漢肺炎前の状況に近づく)から、ドル安円高の流れに変わり、7月12日から1ドル130円台となりました。
   
7月下旬に入ると、7月25日と26日のFOMCで利上げ(0.25%の引き上げ)が行われるとの市場予測からドル高円安の流れとなり、1ドル140円台となりました。
  
7月26日(日本時間27日)、FOMCで政策金利が5.25-5.50%に引き上げられると、利益確定売りと「利上げはこれが最後である」との見方から、ドル安円高の流れに変わり、7月27日は1ドル130円台となりました。
  
7月末(31日)に再びドル高円安の流れとなり、1ドル140円台に入りました。
  
10月7日からパレスチナ武装勢力(ハマス及びイスラム聖戦)がイスラエルに向けてロケット弾を多数発射、これに対し、イスラエル側も反撃。イスラエル・パレスチナは戦争状態に入りました。この中東情勢を受け、ドル高が進み(有事のドル高)、10月26日、東京市場でも1ドル150円台となりました。
   
11月14日、アメリカのインフレ率が前月より0.5%下落し、3.2%と発表されると、円高ドル安の流れに変わり、1ドル140円台に入りました。
  
2023年最後の取り引きとなった12月29日は、1ドル141円台で取り引きを終えました。
  
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