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ALPS処理水事件、中国に申し入れ

2023年8月26日、外務省の鯰博行・アジア大洋州局長がALPS処理水の放出を受けた事件について、中国大使館の楊宇・次席公使に対し申し入れを行いました。
  
8月24日のALPS処理水の海洋放出開始後、日本国内において、中国からの苦情電話や嫌がらせが多数発生しています。また、中国においても日本の関連施設に対し同様の事件が発生しています。
  
この事態をうけての申し入れ。
   
アジア大洋州局長はこのような事件が発生していることについて遺憾であるとし、在留日本人の安全確保を期するよう求めました。
   

 
ALPS処理水の海洋放出
 
原発事故で溶けて固まった核燃料「燃料デブリ」を冷やすため、常に水がかけられています。この水は高い濃度の放射性物質を含んだ「汚染水」となるため、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」などの設備にかけて浄化処理がおこなわれています。この浄化処理の行われた水が「ALPS処理水」です。
  
なお、ALPSで浄化処理しても、トリチウムは処理できません(取り除くことができない)。つまり、ALPS処理水はトリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水ということになります。
  
このALPS処理水はこれまで福島第一原発内で保管してきましたが、多量(125万トン)となり、保管施設(タンク)の限界が近づいてきました。
  
2021年4月13日、政府は「ALPS処理水」の処分方法を海洋放出とする基本方針を決定しました。トリチウムについても濃度を下げるための希釈をおこない(海水で100倍以上に希釈)、放射性物質の規制基準値未満とし、海洋放出することとなりました。
  
2023年8月24日、ALPS処理水の海洋放出が開始されました。
   
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