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チュニジア、次期大統領に祝意

2019年10月16日、安倍総理が、カイス・サイード・チュニジア次期大統領宛てに祝意を伝達しました。
   
10月14日(日本時間15日)、チュニジア独立高等選挙委員会が、10月13日に行われた大統領選挙・決戦投票で、カイス・サイード氏がチュニジア大統領に選出されたと発表しました。
 
このサイード氏の当選を受けての祝意メッセージです。
    
なお、サイード氏は法学者。
政治経験は無く、無所属で出馬し、大統領に当選しました。
  
チュニジアはジャスミン革命以降、民主主義の国に生まれ変わりましたが、経済の低迷や汚職が蔓延しているため、無所属で政治経験のないサイード氏が人気を集めました。
   
サイード氏は、今後、国民代表議会において宣誓を行い、正式に大統領に就任する見込みです。
  
■チュニジア大統領選挙
・カイス・サイード…277万7931票(当選)
・ナビール・カルウィー…104万2894票
   
*チュニジア独立高等選挙委員会発表
     
■ジャスミン革命
2010年から2011年にかけて、チュニジアで起こった民主化運動(革命)。
    
2010年から反政府デモが国内全土に拡大し、デモを抑えられなくなったアービディーン大統領が2011年にサウジアラビアに亡命、23年間続いた政権が崩壊しました。
     
チュニジアを代表する花「ジャスミン」に因み、この名前で呼ばれるようになりました。
       
このジャスミン革命のあと、民主化運動は北アフリカの国々にも広がり、政変や改革を引き起こしました。
ジャスミン革命やこれらの政変、革命を合わせ「アラブの春」と呼ばれています。

なお、チュニジアはジャスミン革命のあと、民主化プロセスが、社会不安のため、崩壊する危険に見舞われました。
2013年の夏、カルテットが結成され、民主化プロセスを進め、チュニジアに民主的な政治システムを設立しました。
     
2014年1月に新憲法が制憲国民議会で可決、同年2月から施行され、同年10月、新憲法下で初となる議会選挙が実施され、同年11月から12月にかけて、大統領選挙が行われ、2014年12月、エセブシ大統領が誕生しました。
     
2015年、カルテットは、民主主義国家建設への貢献により、ノーベル平和賞を受賞しました。
     
*カルテット…正式名はチュニジアン・ナショナル・ダイアログ・カルテット。チュニジア労働総同盟「UGTT」、産業、貿易、手細工のチュニジア同盟「UTICA」、チュニジアの人権連盟「LTDH」、チュニジアの弁護士会の4つの団体からなる組織
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