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バックストップ

スポーツにおいて、ボールが外へでるのを防ぐ柵。野球でいえば、バックネット(和製英語)がこれに当たります。
      
スポーツ以外で使われる場合は、支援、援助、防御、補強、セーフティーネットなどの意味を持ちます。
   
イギリスのEU離脱で使われる場合は、離脱後におけるイギリスとEUの間の通商交渉が成立しない場合の「防御策」を指しています。具体的には、アイルランドとの国境問題における防御策を指しています。
    
アイルランドとの国境は、1998年のベルファスト合意により、自由に行き来できることになっています。ところが、イギリスのEUからの離脱により国境管理が行われることになれば、自由に行き来出来なくなる可能性があります。
   
このため、通商交渉がうまくいかなかった場合の防御策(バックストップ)が「離脱協定」で決められました。防御策は、交渉が成立するまでの間、北アイルランドにEUの関税同盟が適用されるというものです。
  
事実上、離脱しても北アイルランドだけがEUに残る形となるため、イギリス与党内においても離脱協定に反対する議員が多数います。
  
2019年1月15日、このバックストップが問題となり、イギリス下院は離脱協定案を反対多数(反対432、賛成202)で否決しました。
     

*ベルファスト合意…1998年にイギリスとアイルランドが結んだ合意

*離脱協定…イギリスのEU離脱後における、イギリス・EU関係の取極めを決めた協定。移行期間を設けるなど、離脱後の社会変化を最小に抑えるためのものです
 
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