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日中為替スワップ協定、3年延長

2021年10月25日、日本銀行が中国の中央銀行・中国人民銀行との為替スワップについて、3年延長することを決定しました。
    
為替スワップは、2国間で直接外貨を融通し合う協定。
   
日本と中国の間には、2018年の10月26日に期限3年の為替スワップ協定が締結されています。
    
今回、この為替スワップ協定をさらに3年間、延長することを決めました。
   
引出限度額は、日本銀行においては2000億人民元、中国人民銀行においては3.4兆円です。
 
■日本と中国とのスワップ協定
日本と中国の間のスワップ協定としては、2002年にアジア通貨危機を受け、締結されたことがあります。
   
その後、2012年の香港活動家・尖閣諸島上陸事件以降、日中関係が悪化し、2013年の期限で更新されずに期限切れとなりました。
   
2018年10月26日、両国の信用秩序維持と経済金融活動を下支えする観点から、引出限度額が日本銀行においては2000億人民元、中国人民銀行においては3.4兆円の為替スワップ(期限3年)が締結されました。
   
2021年10月25日、2018年に締結された為替スワップ協定の3年間延長が決められました(2024年10月25日まで)。
   
■スワップ協定
通貨危機などにおいて、自国通貨と引き換えに、決められたレートで相手国通貨などを融通してもらう協定。
   
各国の中央銀行同士などで結ばれます。
           
借入国は、この外貨を国際決済や為替介入で使用することが可能となります。スワップ協定によって定められた金額、期間内で適用されます。
   
なお、スワップ協定には、通貨スワップと為替スワップの2つがあります。
   
通貨スワップは、長期間、信用できる国との間で行うスワップ協定で、スワップ期間中に金利の交換を行います(相互に利息に相当する金額を支払う)。
   
為替スワップは、短期または一時的に行うスワップ協定で、スワップ期間中、金利の交換は行いません。短期のため、期間中の金利交換は必要としません(スワップ終了時に精算をができるため)。
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