くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
桜開花予想、金沢は3月31日

2023年の金沢・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より3日早い、3月31日。
      
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。

金沢の桜は早い年には3月下旬に開花し、遅い年は4月中旬の開花となります。平年の桜開花日は4月3日です。
       
2023年の金沢の桜は、11月の気温が高いため、花芽の休眠打破が2日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、3月の気温が高い影響で早い見込みです。
   
金沢の桜開花予想は平年より3日早い、3月31日です(計算式は下記)。
        
なお、ソメイヨシノの満開は4月6日から4月11日頃の予想です。
       
*第2回目の開花予想(2022年11月28日現在)。今後も予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
 

   
2023金沢開花予想(計算式)

▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。

 金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。

 2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②

 気象庁の3ヵ月予報(11月22日発表)によると、12月の気温は平年並、来年1月は平年並か低い、2月は平年並の見込み。この予報から来年1月の気温を平年より0.5℃低いと予想。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より1℃高いと予測。


   
▮ 2023年の休眠打破

2022年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は、平年より2.3℃高く推移しています。これによる休眠打破の遅れは、
   
15日×2.3℃×2時間=69時間…③
     

   
2022年12月の気温は平年並予想。このため、休眠打破の進み遅れも無い。
   
31日×0.0℃×2時間=0時間…④
   

  
2023年1月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
   
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
   

  
休眠打破は進み(31時間)より遅れ(69時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③+④ー⑤)は、
   
69時間+0時間ー31時間=38時間…⑥
   

  
休眠打破が遅くなる日数は(⑥÷②)、
   
38時間÷23時間=1.7日(約2日)
   
2023年の休眠打破は平年より2日遅い、2月3日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
     

  
▮ 2月の積算温度

2月の気温は平年並予想(平年値4.2℃)。2月の日数は26日(3日〜28日)。2月の積算温度は、
   
4.2℃×26日=109.2℃…⑦
   

   
▮ 3月に必要な積算温度

開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑦)の積算温度を引いたもの。

360℃ー109.2℃=250.8℃…⑧
   

  
▮ 3月の開花に必要な日数

必要な積算温度(⑧)を、3月の予想気温8.3℃(3月の平均気温7.3℃+1℃)で割ったもの。

250.8℃÷8.3℃=30.2(約31日)
   
計算上の金沢の桜開花日は平年より3日早い、3月31日
   
ニュースINDEX.2022年11月下旬
★観光・国内
『桜・金沢』
桜
金沢の桜:©金沢市観光協会
桜
ソメイヨシノ
    ページのトップへ