桜開花予想、名古屋は3月19日
2023年の名古屋・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より5日早い、3月19日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
名古屋の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月24日です。
2023年の名古屋の桜は、11月と1月の気温が高いため、花芽の休眠打破が3日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
名古屋の桜開花予想は平年より5日早い、3月19日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月27日から4月1日頃の予想です。
*第6回目の開花予想(2023年3月3日現在)
2023名古屋開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間(4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む)。
名古屋の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
2023年の1月は極端な気候となっため、上旬、中旬、下旬に分けて計算する。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より2.0℃高いと予測。
▮ 2023年の休眠打破
2022年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は、平年より3.1℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
15日×3.1℃×2時間=93時間…③
2022年12月の気温は平年より0.6℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.6℃×2時間=37.2時間…④
2023年1月上旬(10日間)の気温は平年より0.7℃高くなった。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.7℃×2時間=14時間…⑤
2023年1月中旬(10日間)の気温は平年より2.5℃高くなった。これによる休眠打破の遅れは、
10日×2.5℃×2時間=50時間…⑥
2023年1月下旬(11日間)の気温は平年より1.8℃低くなった(非常に低いため、2倍休眠打破が進む)。これによる休眠打破の進みは、
11日×1.8℃×2時間×2倍=79.2時間…⑦
休眠打破は進み(37.2時間+79.2時間)より遅れ(93時間+14時間+50時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③ー④+⑤+⑥ー⑦)は、
93時間ー37.2時間+14時間+50時間ー79.2時間=40.6時間…⑧
休眠打破が遅くなる日数は(⑧÷②)、
40.6時間÷18時間=2.3日(3日)
2023年の休眠打破は平年より3日遅い、2月4日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は6.7℃となりました。2月の日数は25日(4日〜28日)。2月の積算温度は、
6.7℃×25日=167.5℃…⑨
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑨)の積算温度を引いたもの。
360℃ー167.5℃=192.5℃…⑩
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑩)を、3月の予想気温10.5℃(3月上中旬の平均気温8.5℃+2.0℃)で割ったもの。
192.5℃÷10.5℃=18.3(19日)
計算上の名古屋の桜開花日は平年より5日早い、3月19日。
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