桜開花予想、福岡は3月12日
2023年の福岡・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より10日早い、3月12日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
福岡の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月22日です。
2023年の福岡の桜は、冬場の気温が低いため、花芽の休眠打破が4日早い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
福岡の桜開花予想は平年より10日早い、3月12日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月21日から3月26日頃の予想です。
*第6回の開花予想(2023年3月3日現在)
2023福岡開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間(4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む)。
福岡の最低気温が8℃以下になるのは12月以降(平年値)。
2月7日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
2023年の1月は極端な気候となっため、上旬、中旬、下旬に分けて計算する。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より1.0℃高いと予測。
▮ 2023年の休眠打破
2022年12月の気温は平年より1.4℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
31日×1.4℃×2時間=86.8時間…③
2023年1月上旬(10日間)の気温は平年より0.4℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.4℃×2時間=8時間…④
2023年1月中旬(10日間)の気温は平年より3.0℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×3.0℃×2時間=60時間…⑤
2023年1月下旬(11日間)の気温は平年より2.4℃低くなりました。これによる休眠打破の進みは、
11日×2.4℃×2時間=52.8時間…⑥
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。6日まで)の気温は平年より1.0℃高くなりました。このため、休眠打破の遅れは、
6日×1.0℃×2時間=12時間…⑦
休眠打破は進み(86.8時間+52.8時間)が遅れ(8時間+60時間+12時間)より多いため、早くなる。休眠打破の進み(③ー④ー⑤+⑥ー⑦)は、
86.8時間ー8時間ー60時間+52.8時間ー12時間=59.6時間…⑧
休眠打破が早くなる日数は(⑧÷②)、
59.6時間÷18時間=3.3日(4日)
2023年の休眠打破は平年より4日早い、2月3日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は平年より1.2℃高くなりました(9.0℃)。2月の日数は26日(3日〜28日)。2月の積算温度は、
9.0℃×26日=234.0℃…⑨
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑨)の積算温度を引いたもの。
360℃ー234.0℃=126.0℃…⑩
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑩)を、3月の予想気温10.5℃(3月上旬の平均気温9.5℃+1.0℃)で割ったもの。
126.0℃÷10.5℃=12.0(12日)
計算上の福岡の桜開花日は平年より10日早い、3月12日。
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