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化野念仏寺・千灯供養、愛宕古道も

2023年8月26日、京都市右京区の化野念仏寺で千灯供養が始まりました。

千灯供養は同寺の数千の石仏や石塔(無縁仏)にろうそくを灯し、供養するもの。現在では「五山の送り火」とともに京都の夏の終わりを告げる風物詩となっています。今年は8月26日と27日(18時〜21時)に開催されます。
  
26日、好天の下、何千という、ろうそくの灯が石仏を浮びあがらせ、幻想的な光景となりました。
  
また、化野念仏寺・千灯供養に合わせ、今年も愛宕古道街道灯しも始まりました。
  
愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)は、化野念仏寺への古道(京都市右京区の嵯峨釈迦堂から愛宕神社の一之鳥居までの旧愛宕街道)を行灯でライトアップするイベントです。
   

  
化野念仏寺・千灯供養

毎年8月の終わりに化野念仏寺で行なわれている、無縁仏(数千の石仏や石塔)にろうそくを灯し、供養する宗教行事。
      
化野念仏寺は、京都市右京区・嵯峨野にある浄土宗の寺です。
  
嵯峨野の化野は平安時代以前より「東山の鳥辺野」「洛北の蓮台野」とともに墓地・葬送の地です。811年、空海が五智山如来寺を建立し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのが、念仏寺の始まりといわれています。
          
その後、法然がここに念仏道場を開き、寺の名前も念仏寺となりました。

境内の数千体という石仏・石塔は、明治時代、化野に散在していた多くの無縁仏を掘り出して集めたもの。その無縁仏に、ろうそくを灯し供養を行います。
     
何千もの、ろうそくの灯が石仏を浮びあがらせ、幻想的な空間を作り出します。京都の夏の終わりを告げる風物詩となっています。

▮ 場所

 化野念仏寺(京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17)
・JR京都駅から嵯峨野線で「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩30分。
・JR京都駅から京都バスで嵐山・清滝行きに乗車、鳥居本で下車、徒歩5分。

▮ 入山料

 1000円
*小学生以下無料、ろうそく、パンフレット込み
   

  
愛宕古道街道灯し
  
毎年8月の終わりに、京都市右京区の嵯峨釈迦堂から愛宕神社の一之鳥居までの旧愛宕街道を、行灯でライトアップするイベント。
   
愛宕街道は、愛宕山(京都市右京区、標高924m)の頂にある愛宕神社までの参詣道。愛宕神社は、全国に約900社ある愛宕神社の総本社で、火伏せ・防火に霊験のある神社として知られています。
 
江戸時代には、この愛宕神社へ参拝する愛宕詣が盛んとなり、嵯峨野地区の愛宕街道沿いは門前町として発展、茶店なども建ち並びようになりました。
  
現在も、化野念仏寺を中心とする地域(嵯峨鳥居本)には、当時の建物が残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
      
愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)は、この情緒のある古道を、大小800基の行灯でライトアップするイベントです。
 
化野念仏寺の千灯供養への来訪者を迎え入れるため、行灯を灯したのが始まり。1996年から始まり、千灯供養に合わせ、嵯峨釈迦堂から愛宕神社の一之鳥居までの旧愛宕街道が行灯でライトアップされます。
   
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