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バラ科サクラ属の落葉高木。奈良時代以前の日本を代表する花。平安時代中頃以降、日本を代表する花は桜に替わりました。
古くから日本にあるため、起源が不明です。「九州に自生していたという説」と「中国から渡ってきたという説」があります。関東から西では桜より先に咲き、めでたい花とされます。
梅花の名所は、①観梅を中心とした名所、②果実生産が中心の名所、③天神・天満宮に分かれます。
▮ 観梅中心の名所
観梅(梅を鑑賞する)することを最大の目的にした梅園で、偕楽園、大阪城、熱海梅林、筑波山梅林、修善寺梅林などがあります。景観の素晴らしさや梅花の美しさ、香りの良さ、長く見頃期が続くなどの特徴があります。
▮ 果実生産が中心の名所
梅の実を生産すること(生産地)が本来の目的の名所で、南部梅林や曽我別所梅林などがあります。規模が桁違いに大きく、また、見頃期間が短い名所です。南部梅林(日本最大の梅林)の場合、見頃の期間は10日程度です。
▮ 天神・天満宮
菅原道真を祀る天神や天満宮は、道真が梅を好んだことから、いずれも梅の名所となっています。太宰府天満宮では境内の前に植えられている飛梅(道真を慕い、京都から一晩で飛んできた梅)は御神木です。
また、菅原道真の命日が2月25日で、同日には各神社でお祭りや神事(京都・北野天満宮の梅花祭が有名)が行われます。関東から西の太平洋側では、2月25日に境内の梅が満開になるよう植栽されています。
冬の気温により梅の見頃期は大きく変わります(最大2ヵ月ズレる)が、基本的には2月25日に見頃を迎えるよう品種構成が行なわれています。このため、古くから「天神様や天満宮への観梅は2月25日頃」とされています。
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日本を代表する梅の名所。偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつです。江戸時代、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭公により造られた庭園で、100品種3千本強の梅が植えられています。
シーズンには梅まつりが開催され、土日を中心に同園で多数の催し(野点茶会など)が行われます。また、ライトアップも行われます。
▮ 見頃の時期
2月下旬~3月末
*3月上旬~中旬に見頃のピークとなることが多い
*2025年の梅まつりは2月11日〜3月20日開催予定
▮ 場所・アクセス
茨城県水戸市見川
・JR常磐線「水戸駅」北口からバス、偕楽園行き。
*梅まつり期間中はJR「偕楽園臨時駅」に停車する電車もあります
▮ 入園料
大人320円、小人160円
▮ ホームページ
水戸観光コンベンション協会
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茨城県・筑波山の中腹(標高約250m)に広がる梅林。市営の梅林で紅梅(2割)と白梅(8割)、合せ約千本。
例年2月下旬から3月下旬に、梅まつりが開催され、いろんなイベントが行われます。梅まつりは2025年で52回目、毎年約20万人の人出で賑わいます。
▮ 見頃の時期
2月下旬~3月中旬
*3月上旬にピークとなることが多い
*2025年の梅まつりは2月8日〜3月9日
▮ 場所・アクセス
茨城県つくば市沼田
・つくばエクスプレス「つくば駅」下車。筑波山シャトルバスで「筑波山神社入口」下車。
▮ 入園料
無料
▮ ホームページ
筑波山梅まつり
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江戸時代から梅の名所で、境内には白加賀を中心に、約300本の梅の木が植えられています。シーズンには梅まつりが開催され、多数のイベントが行われます。梅まつりは2025年で68回目。
▮ 見頃の時期
2月中旬~3月上旬(8時~19時30分)
*2025年の文京梅まつりは2月8日〜3月8日
▮ 場所・アクセス
東京都文京区湯島3丁目30−1
・東京メトロの湯島駅 (千代田線)下車、徒歩2分。または上野広小路駅(銀座線)下車、徒歩5分。本郷3丁目駅(丸の内線)下車、徒歩10分。
・JR御徒町駅(山手線・京浜東北線)下車、徒歩8分。
・上野御徒町駅(都営地下鉄・大江戸線)下車、徒歩5分。
▮ 拝観料
無料
▮ ホームページ
湯島天神
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曽我梅林は別所梅林、中河原梅林からなり、合わせて約3万5千本の梅が富士山を背景に咲き誇ります。梅の見頃は、遅咲き品種と早咲き品種の両方が見頃となる2月中旬頃。
シーズンには「小田原梅まつり」が開催され、期間中、流鏑馬、寿獅子舞や書の舞など、いろんなイベントが行われます。
▮ 見頃の時期
2月上旬~3月上旬
*2025年の梅まつりは2月1日~24日
▮ 場所・アクセス
神奈川県小田原市
・JR下曽我駅から徒歩約10分。
・小田原駅、JR国府津駅、小田急線新松田駅からバス(富士急湘南バス)で、中河原梅林〜下別所下車。
▮ 入園料
無料
▮ ホームページ
曽我別所梅まつり観光協会
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日本一早く開花することで有名な梅の名所。園内4.4haに樹齢100年を越える古木を含め、58品種473本の梅。うち、早咲き品種が約6割を占めています。シーズンには梅まつりが開催され、土日を中心に多数のイベントが行われます。
▮ 見頃の時期
1月中旬~3月上旬(8時30分~16時)
*2025年の梅まつりは1月11日~3月2日
▮ 場所・アクセス
熱海市梅園町8-11
・熱海駅より伊東線に乗車、来宮駅下車、徒歩10分。
▮ 入園料
一般…300円
▮ ホームページ
熱海観光協会
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修善寺温泉の北側に位置し、3ヘクタールの園地に樹齢100年を超える梅など20種千本が植栽されている名所。晴れた日には、梅林の高台から富士山を眺めることもできます。
また、園内には岡本綺堂の「修禅寺物語」の記念碑を始め、尾崎紅葉、高浜虚子など修善寺ゆかりの文学碑や、茶室・双皎山荘(そうこうさんそう)が建てられています。
▮ 見頃時期
2月中旬~3月上旬
▮ 場所・アクセス
静岡県伊豆市修善寺小白山
・伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から東海バス、バス停「梅林口」下車、徒歩10分。
▮ 入園料
無料
▮ ホームページ
伊豆市観光協会修善寺支部
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大阪城の中にある梅園で、大阪を代表する梅の名所。大阪城内濠の東側、約1.7haの広さに約100品種、合わせて1270本近くの梅が植栽されています。早咲きから遅咲きまで、多数の品種があるため、長い期間楽しめる名所ですが、もっとも本数の多い「普通咲き品種」が見頃となったときがピークです。
▮ 見頃の時期
2月中旬~3月中旬
▮ 場所・アクセス
大阪市中央区大阪城(大阪城・内堀の東側)
・地下鉄「天満橋駅」または「谷町四丁目駅」下車、徒歩10分。
・JR環状線「森ノ宮駅」または「大阪城公園駅」下車、徒歩10分。
▮ 入園料
無料
▮ ホームページ
大阪城パークセンター
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日本最大の梅産地の梅林です。日本の梅の約50%が和歌山県で生産されており、その和歌山の中でも一番の生産地です。
南部川に沿って広がる、なだらかな山の斜面に見渡す限りの梅林が続いており、「一目百万、香り十里」と称されています。梅林内の山の上からは、海と広大な梅畑が見渡せます。
*小高い山を歩くことになるため、歩きやすい履物を
*南部梅林は「南高」という1品種が多数を占めている関係で、見頃は10日程の短い期間となります
▮ 見頃の時期
2月上旬~3月上旬(8時30分〜16時)
*2025年は1月25日〜3月2日開園予定
▮ 場所・アクセス
和歌山県みなべ町晩稲
・JR南部駅からバス、南部梅林下車すぐ。
▮ 入園料
大人300円、小人100円
▮ ホームページ
みなべ町
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飛梅で有名な梅の名所です。シーズンには飛梅だけで無く、境内には6千本の梅が咲き誇ります。
*早咲き品種から遅咲き品種まで、多数の品種が植えられているため、見頃は1ヵ月続きます
▮ 飛梅
同天満宮の御神木で、樹齢1000年を超えるとされる白梅(3株)。本殿前の右側に植えられており、例年、太宰府天満宮の梅のなかでいちばん先に咲きます。
平安時代、菅原道真が大宰府へ左遷されたとき、京都の屋敷にあった梅が道真を慕って、一夜で大宰府まで飛んできた木といわれています(伝説)。例年、飛梅が満開時に境内全体は3分咲き、飛梅が散り始め時に、境内は満開となります。
▮ 皇后の梅(きさいのうめ)
本殿前の左側に植えられている遅咲き梅(花はピンク色)。貞明皇后(ていめいこうごう、大正天皇の皇后)様が大正時代に、葉山御用邸からご持参されてお手植えされた梅です。
▮ 見頃の時期
2月上旬~3月上旬
▮ 場所・アクセス
大宰府天満宮(福岡県太宰府市宰府4-7-1)
・西鉄電車「太宰府駅」下車。徒歩5分。
▮ 拝観料
無料
▮ ホームページ
大宰府観光協会
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