桜開花予想、東京は3月19日
2025年の東京・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より5日早い、3月19日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
東京の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
2025年の東京の桜は、花芽の休眠打破が平年より2日遅い(2月5日)見込み。休眠打破後の花芽生長は、3月の気温が高い影響で早い見込みです。
東京の桜開花予想は平年より5日早い、3月19日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月26日から3月31日頃の予想です。
*2025年1月1日現在の予想
2025東京開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
東京の最低気温が、8℃以下になるのは11月21日以降(平年値)。
2月3日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日:過去10年の平均、Qnewニュースの計算による)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間(平年値)…②
東京の桜標本木がある靖国神社の気温(2月と3月の気温)は、近年、東京の気象観測地点(北の丸公園)より0.3℃高い(東京の気温に0.3℃を加える)。
気象庁の3ヵ月予報より、12月~2月の気温は平年並の予想。また近年、3月の気温は高くなっており、2025年の3月も2℃高いと予想。
▮ 2025年の休眠打破
2024年11月下旬(10日)の気温は平年より0.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
10日×0.7℃×2時間=14時間…③
2024年12月の気温は平年より0.4℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.4℃×2時間=24.8時間…④
2025年1月の気温は平年並の予報。このため、休眠打破の進みも遅れも無い。
31日×0.0℃×2時間=0時間…⑤
2025年2月(2日)の気温は平年並の予報。このため、休眠打破の進みも遅れも無い。
2日×0.0℃×2時間=0時間…⑥
休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)は、
14時間+24.8時間+0時間+0時間=38.8時間…⑦
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
38.8時間÷21時間=1.8日(2日)
2025年の休眠打破は平年より2日遅い、2月5日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月(5日〜28日の24日間)の気温は平年並予想(6.1℃+0.3℃)。2月の積算温度は、
6.4℃×24日=153.6℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月の積算温度(⑧)を引いたもの。
360℃ー153.6℃=206.4℃…⑨
▮ 3月に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温11.0℃(平年より2℃高い+0.3℃)で割ったもの。
206.4℃÷11.0℃=18.8(19日)
計算上の東京の桜開花日は平年より5日早い、3月19日。
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